四柱推命とは、陰陽五行説を基礎とした古代中国の占術になり、その歴史は3000年以上も前にさかのぼります。
占星術や数秘術、動物占いと同じく生年月日時をもとに計算した「命式(めいしき)」から性質や運勢を占います。
日本でも中国でもたくさんの流派が存在しているため、命式のどの部分を中心に運勢を読むかは占い師によって異なります。
四柱推命の特徴は、統計学の面もあり非常に的中しやすいところです。
今回は四柱推命の命式からわかる、あなたの基本性質を表す通変成(通変格)の「正官(せいかん)」について解説していきます!
目次
「月柱」に表れる通変星で性格を読み解く
四柱推命の命式には、四つの柱(年柱・月柱・日柱・時柱)と呼ばれる位置に十干と地支、通変星が表れます。
全部で7カ所ある枠の中の「月柱」に表れる2枠の通変星に注目すると、簡単にあなたの性格を読み解くことができます。
自身だけではなく、気になるあの人への接し方もわかります。通変星は10種類あるのでどのタイプか?一度チェックしてみましょう!
通変星の「正官」とは?
正官の性格は
- 真面目でモラルがある
- 気品がある
- プライドが高い
- 優等生
というところが特徴です。
正官という言葉には「官史」という意味から「気品のある家柄」や「高いプライド」という意味があります。
このことから、命式に正官星が表れる人は「プライド」があり、「形式を重んじ」「マナーを守る」人と読み解くことができます。また、正官には「正しさ」という意味もあり、「気品」や「信頼」をも表しています。
通変星「正官タイプ」の基本性質
正官タイプの人は、「気品」があり「マナーを重んじる」タイプの人です。
なんでも真面目に取り組み、誠実な姿勢を示す正官の人ですが、上下関係にも厳しい傾向があります。
自分が後輩なら、上司に対してマナーよく接し「忠誠心」がありますが、部下や後輩への対応は横暴な態度になりがちです。
正官の人の視点で、自分なら「こうする」や「当たり前」という気持ちが出てしまい、権威で押さえつけてしまうことがあります。
そのため、目上の人には好かれる傾向がありますが、目下の人とは性格が合致しない限り「堅苦しい人」と思われることも…。
しかし、正官の人の言動は常に正しく、責任感があります。そのため、人に嫌われることも少ないといえます。
結果を出すために、実直に品よく、常識的に取り組むのでどの年代にからも信頼が厚いタイプです。
また、正官の人は「几帳面」な一面を持ちます。何かを達成するときには必ず「計画を立てる」ところやその計画に「抜かりがないか」を何度も確認するところがあります。
正官タイプの恋愛傾向
正官の人の恋愛傾向は、堅実で真面目です。相手を良く観察し、見極めてからお付き合いに発展するので、その場のノリや一時的な感情では関係をもったりしません。
また、正官は社会的な地位や権力、体裁を気にするタイプの人ですので恋をするときも相手の「ステータス」に目がいきがちになります。
自分と同じように、真面目で安定的な人を好む傾向があるので、若い時は「奥手」で「受け身」な恋愛になります。
しかし、恋愛経験が少なくても、社会に出て仕事をするようになると急にモテ始めるひとも多いです。
正官の人特有の礼儀の良さと堅実さから、社会的な出世が早く、異性からも一目置かれる存在になるためです。
結婚が早い人が多いことも特徴です。
正官タイプのセックス
恋愛においても、一つ一つ真面目なお付き合いを好む正官の人ですが、セックスにおいてもその傾向は出てきます。
若い学生の頃は、目立たない存在なのでセックスの経験も少ない傾向があります。それは、目立たないということ以外にも、正官の人は「簡単に身体を許さない」のです。
結婚を意識した人でない限りは、体を許さない傾向がありますので、必然的にセックスの経験値も上がりません。
ただ、真面目で面白味がないのか?といえばそうではなく、意外にもセックス自体は好きで興味がある方…。
なので、「この人」と決めた人には、攻略的に積極的になることもあります。正官ならではの実直さがセックスにも反映されるのです。
一人の人と深い関係を築くことに向いていますので、男性でも女性でも不倫や三角関係になることは少ないです。
正官タイプの落とし方
もし、気なる人が正官の人であれば、いつも正官の人の「味方でいる」というアピールが効果的です。
正官の人は、プライドが高く同じ年代の人にも上から目線や正義感で接してしまい、人と衝突しがちになります。
そして、衝突すると意外にも心が折れてしまい、いつまでも引きずってしまうことも…。
そんなときに、優しくフォローしてくれる人が傍にいてくれるだけで正官の人は自信を取り戻します。
正官の人は、正義感が強く、道徳的です。誰かと衝突するときは正官の人が相手に「自分の正義」を押し付けてしまったときです。
あながち間違ってはいないのですが、正しいことばかりでは相手の人は「気持ちに寄り添ってもらえなかった」とみなし、気分を悪くしますよね。
そういうときも、合っている、間違っている以外の「第三の見解」を示せると、正官の人も考えを改めることがあります。むしろ、そういう人には「ちゃんと自分の考えがある」とみなして好感を抱くこともあるくらいです。
正官の人には、正官の価値観と同じように品よく礼儀正しく接することでポイントがあがりますよ。
正官タイプの仕事運と適職
正官の人の適職は、
- 公務員
- 福祉関係
- 銀行員
正官の人は、ブランド志向であり、同じ会社にずっと同じ志で務めることができます。
社会の中で自身の居場所やテリトリーを築き、守ることが得意ですので、ひとつの会社でグングン昇進していきます。
また、正義感の強さから「警察官」や「教師」にも向いています。
毎日同じことをしてもあまり苦にならないタイプですので、サラリーマンでも大丈夫です。
堅実的に自分の人生設計を考えていますので、基本的にはどんな職種でも熟せますが、しいて言うのであれば、「サービス業」は不向きになります。
客層が様々で共感が必要な接客業でも、正官の人はつい「自分の正しさ」や「常識」を押し付けてしまい、クレームになることも…。
臨機応変に他者に対応することは苦手なほうなので、初めから上下関係がハッキリした職種だと安定して働けるでしょう。
正官タイプの関わり方
正官の人への関わり方は単純で、正義感や仁義を大切に接すると好感度が高くなります。
正義感は誰もがもっていますが、みんな恥ずかしくて隠していることが多いです。ですが、正官の人にとっては相手の「正義感」もぜひ知りたいと思うものです。
なので、初めから隠さずに心を開いて接するとすぐに仲良くなれるタイプであるといえます。
自分の意見をしっかりと言いつつも、正官の人の「正しい」ところは認めてあげる姿勢が良好な関係を保つことができます。
また、正官の人は意外にも「打たれ弱い」ところがあります。プライドが高いので責任転嫁することもシバシバ…。
そんな時は、正官の言い訳も聞きながら、「でもこの場合はこうするのが正しいよね」と諭すように接してみましょう。
まとめ
四柱推命の通変星「正官タイプ」についてご紹介しました。
正官の人は、その名の通り「品行方正」で「正義感に溢れている」ことが特徴でしたね。
スマートな紳士・淑女が多いので、大人になればなるほどモテる人が多いでしょう。
しかし、プライドや体裁を大切にするあまり、周囲には心が上手く伝わりにくいこともありそうです。
意識的に心の交流も大切にしていきたいですね。