【タロット占い】タロットカードの意味|大アルカナ編(運命の輪~愚者)

タロット占いで使うタロットカードの大アルカナは、1枚1枚の意味が切り離されたものではなく、誰もが経験する人の「成長段階」を表しています。

「フールズジャーニー(愚者の旅)」といって、0.愚者が1.魔術師から21.世界までを旅して成長する1つの物語として見ることもできます。

今回は、大アルカナ9.隠者に続く、10.運命の輪~0.愚者までの12枚のカードの意味を解説をしていきます!

目次

愚者の旅としてタロットを読む

愚者の旅として大アルカナを眺めると、絵柄だけではなく数字からのサインも見えてきます。あなたが今どの段階にいるのか?この関係が今どんな段階なのか?という視点でカードを読むと、新たなメッセージが見えますよ。

10.運命の輪

<正位置>運命・チャンス・好転・転換期・新しいステージ

<逆位置>時期尚早・アクシデント・すれ違い・望まない急変

運命の輪は、人間の絵が描かれていません。そのことから、人の領域を越えたところにある運勢や運命、縁などを意味しています。人の力ではどうすることもできないような運命。

なので、幸運も不運もやがて過ぎ去り、時のサイクルの中で我々は生きているというメッセージでもあります。「チャンスは一瞬だけ、訪れる。そのチャンスを掴むのはあなた次第だよ」と運命の輪は伝えています。

11.正義

<正位置>公正・バランス・正しさ・両立・因果応報

<逆位置>不正・理不尽・罪・悪行・情に流される

神妙な面持ちで天秤と剣を持つ女性の姿が描かれています。女性の目は真剣そのもので、「不正は一切許さない」といった姿勢で物事を見ています。正義のカードは、理不尽な状況に甘んじているのではなく「フェアであるように」というメッセージを投げかけています。

また、自分の行いに対してのリターンを推し量ることや、過去にしてきた行いが結果として形に表れることを覚悟をもって受け入れることを示唆しています。

12.吊るされた男

<正位置>身動きが取れない・犠牲・試練・献身・努力

<逆位置>自暴自棄・報われない・脱皮する・拘束から楽になる

吊るされた男の絵柄は、不思議なカードです。男の顔は苦しそうではなく、むしろ「自らその体制を好んでいる」ようにも感じます。そのような様子からこのカードの意味は、自己犠牲や償い、新たな成長の機会を示しています。

イメージとしては、サナギが蝶になる瞬間の「辛抱のいる時期」が近く、これまでの努力や我慢が必ず報われることをメッセージとして告げています。また、立ち止まって視点を変えてみてみようというアドバイスも送っています。

13.死神

<正位置>再生・終わり・停滞・生まれ変わる・終了・断捨離

<逆位置>断ち切れない・挫折・別れを受け入ることが困難・手放せない

タロットカードといえば「死神」というくらい誰もが一度は目にしたような絵柄ではないでしょうか?死は誰にでも平等に訪れます。死神のカードは、「物事の終了を受け入れなさい」というメッセージがあります。

まずは、痛みを伴っても「終わり」や「別れ」を受け入れることから次の新たな扉が開くということです。そんなことから、不要なものを「断捨離してスッキリさせる」という意味もあります。

14.節制

<正位置>バランス・穏やかさ・第三案・清濁併せのむ・節度を保つ

<逆位置>焦燥感・不器用・極端な考え方・だらしなさ・心が消耗する

入れ物で、なにやら水を行ったり来たりを繰り返しているように見える絵柄が描かれています。コップへ飲み物を入れるときの心境によく似ています。「こぼさないように…。」や「慎重に…。」と意識を向けて落ち着いて行動するでしょう。

また、考え方が極端に傾きがちな場合に「どちらかではなく、どちらにとってもベストな位置を見つけよう」というメッセージでもあります。金銭面では、出ていくものと入るもののバランスをみて「ほどほどに扱う」ことを示唆しています。

15.悪魔

<正位置>誘惑・甘え・依存・弱さ・執着・拘束

<逆位置>甘い考えから抜け出す・怠惰をやめる・目が覚める・開放される

「悪魔」の名の通り絵柄そのものも良い印象は持たないカードです。悪魔は人間の弱みに付け込んでしまうのです。「魔がさした」というときや「ダメだとわかっているのに止められない中毒や依存」の状態にあるときによく出るカードです。

絶対的にいつも強い人間は存在しません。しかし、悪魔のカードは「愚かであること」や「自分の欠点」を受け入れて強くなれというメッセージが隠れています。

16.塔

<正位置>突然の出来事・予測不能・真実に気づく・鼻をへし折られる

<逆位置>緊張状態・予測できるアクシデント・不安定・真実から目を背ける

バベルの塔が雷に打たれて崩壊し、そこから二人の人物が墜落していく絵が描かれた「塔」のカード。実はこの人物は「恋人たち」で登場したアダムとイヴと言われています。

塔のカードは、これまで築き上げてきた価値観や地位、関係性などが崩れ去ることを意味しています。形あるものはいつか壊れるという言葉の通り、「凝り固まった考えや価値観は手放して」というメッセージを送っています。

17.星

<正位置>希望・インスピレーション・理想・夢・惜しみない愛

<逆位置>理想が高すぎる・失望・期待外れ・悲観的・無気力

裸の女性が、大地に水を惜しみなく注いでいる姿が「星」のカードです。この絵柄から、惜しみない愛や見返りを求めない純粋な気持ち、理想などを表します。

衣服が「プライド」や「技術」「知識」を纏うとしてタロットの世界では捉えられていますが、星のカードの女性は裸であることから、「裏のない純粋な気持ちをもって」がメッセージとなります。

18.月

<正位置>不安・迷い・行き先不透明・現実逃避

<逆位置>暗闇から抜け出す・問題が明らかに・誤解が解ける

不穏な暗闇の中で、ザリガニが這い上がり狼が吠える姿の月のカードは「不安」と関係しています。目に見えないものだからこそ人は不安になり、先の見えないことには必要以上に警戒心を抱きます。

そんな人の心境を映し出した月のカードは、「不安そのものが必要なときもある」というメッセージです。不安があるからこそ、今できることに実際的になって打ち込めるものです。

19.太陽

<正位置>成功・輝き・開花・祝福・エネルギッシュ

<逆位置>陰がある・虚しさ・否定的・衰退する

馬にまたがった子どもが天真爛漫に笑う姿が描かれています。この子どものように無垢でエネルギーに満ちた人物を表します。「気持ちがいつもオープンであるように」「どんなときも明るく前向きに」というメッセージが示されています。

誰からみても輝かしい成功を掴んでいる人や、周りから祝福されたり称えられるようなことをしている時によく出るカードです。今、注目を浴びている時期でもあります。

20.審判

<正位置>誕生の機会・復活・再発見・覚醒・移動

<逆位置>トラウマ・否定的・暗闇を彷徨う・過去を引きずる

最後の審判といわれるこのカードは、大天使ガブリエルのラッパの音で過去の「善い事・悪い事」の判決が下る瞬間や「蘇り」を描かれています。

想定していた結果よりも、うまく事が運ぶときや実力以上のことがサラッとできるときはこの審判のカードが出たとき。そして、その後押しは「あなたが過去に積み重ねてきた善行の結果」というメッセージを送っています。

21.世界

<正位置>完結・最高な結末・幸福・満足・完璧

<逆位置>完成まであと一歩・惜しい状態・中途半端・完璧を求めすぎる

世界のカードの四隅に描かれた四獣は、運命のカードでも本を読む姿として描かれていました。運命の輪の段階から四獣が成長し、完成した姿を現しています。

中央にいる女性に足りないものは何一つなく、「思い通りの世界の実現」を意味しています。「あなたはもう既に完成しています。幸せをかみしめましょう」というメッセージです。

0.愚者

<正位置>自由・縛られない・楽観的・純粋・始まり

<逆位置>愚か・浅はかな考え・愚行・未熟・無責任

ボロボロの衣服を身にまとい、持ち物は巾着だけで崖っぷちを楽しそう歩く少年の姿です。愚者は危険を顧みず、自分の直感を信じて突き進むことを表しています。

愚者は、「あなたが今やろうとしたことを信じてみましょう」というメッセージを送っています。また、傍にいる人を大切にという意味もあります。

まとめ

大アルカナ「運命の輪」から「愚者」までを解説しました。愚者に0という数字が当てられているのは、「まだ何者でもない」という意味があります。

愚者は冒険の勇者として、魔術師から世界のカードまでを自由に思うまま旅をすることができます。そう、愚者はあなたの人生そのものを表しているのです。タロットカードを活用してあなただけの旅に出かけてみましょう。

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