桜が満開になり、暖かい陽気になってきましたね~^^
気温が上がってくると必然的に肌の露出が増えますが、みなさんは自分の肌に自信がありますか?
女性の中には
「二の腕がざらざらしていてノースリーブが着れない・・・。」
と、自身の肌に不安を抱えている方もいるかもしれません。
その症状の一つに「鮫肌」というものがありますが、そもそもどうしてざらざらとした鮫肌になってしまうのでしょうか?
今日は鮫肌の原因と改善法についてお話ししたいと思います。
目次
鮫肌ってどんな肌のこと?
鮫肌とは、20歳未満の若者層によく見られる症状で、肌の新陳代謝がスムーズに行われないことによって起こる先天性の皮膚疾患の一つです。
医学的には
- 「魚麟癬」(ぎょりんせん)
- 「毛孔性苔癬」(もうこうせいたいせん)
- 「毛孔性角化症」(もうこうせいかくかしょう)
という病名で呼ばれています。
病名がついていますが命に別状はないので、健康上で有害な問題を与えるということはありません。
手やお尻、肩の以外に二の腕や背中に症状が出やすく、その症状の中には、
- 皮膚が網状にひび割れしている
- 肌の角質がザラザラとぶつぶつとしている
- 赤い発疹のようなものがある
- 肌に粉が吹いている
などがあります。
20歳未満で症状が出る場合が多く、30代40代になってくると症状が収まってくる場合がほとんどのようです。
鮫肌になる原因とは?
鮫肌の原因は遺伝によるものだと言われています。
若者の肌の新陳代謝のサイクルは28日と言われていますが、肌の生まれ変わりが遺伝的な欠陥によりスムーズに行われることができずに古い角質などが肌に溜まっていく状態になり、その古い角質が毛穴付近に蓄積して肌の表面にぽつぽつができてしまった状態が「鮫肌」なんです。
また、古い角質がきちんとターンオーバーされない肌は乾燥しやすくなり、肌が乾燥状態だと肌を外部刺激から守れず刺激などでかゆみを発症してしまい、かきむしってしまうという悪循環が起きてしまうんです。
鮫肌対策はこの悪循環を食い止めることが大切になってくるので、事項から改善方法についてご紹介したいと思います。
※「毛孔性苔癬」(もうこうせいたいせん)の場合には遺伝の他にもビタミンAの欠乏やホルモン代謝の異常なども原因として考えられています。
早く治したい!鮫肌の改善方法
●保湿をしっかり行う
鮫肌を改善するにはしっかりと保湿を行うことが重要です。
鮫肌は古い角質が肌に残っていることで硬くなりザラザラしたりぽつぽつしたりすることになりますが、しっかり保湿して角質を柔らかくしてあげることでザラザラやぽつぽつは目立たなくなっていきます。
- ビタミンC誘導体
- ヒアルロン酸
- レチノール
- プラセンタエキス
- グリセリン
などの成分は保湿力が高く、肌のターンオーバーを高めてくれるのでおすすめです^^
きっとほとんどの女性は顔に化粧水や乳液をつけることをおろそかにしたりはしないと思いますが、フェイスケアの延長で腕や背中などの二の腕のケアも日々のルーティーンに取り入れ、鮫肌の改善を促進しましょう。
●ヨクイニンで新陳代謝を活発化
「ヨクイニン」とは、ハトムギの皮を除いた種のことで、古くから肌の健康のために用いられてきた生薬(漢方)です。
肌の新陳代謝を活発にする作用や体内に溜まった老廃物を流していく作用があり、肌の新進代謝活発化を期待できます。
スキンケア商品も多く販売されていますし、服用薬として体の内側から作用してくれる商品も多く販売されているので、気になる方はドラッグストア等で探してみて下さい。
●ビタミンAを摂取する
ビタミンAは皮膚の健康を保つための重要な栄養素で、肌の新陳代謝を活発化してくれるので鮫肌の改善に効果を発揮してくれます。
もしビタミンAが不足すると肌のコンディションが崩れてハリやキメがなくなったり、肌荒れや乾燥等を引き起こして鮫肌が悪化してしまいます。
でも日々の食事からだけでは十分なビタミンAを摂取することがなかなか難しいですよね・・・。
そんな時はサプリメントを生活に取り入れる方法がおすすめですよ^^
また、ビタミンA入りの化粧品にはピーリング効果のあるものもあります。
海外の商品などにはビタミンA配合の化粧品なども販売されており、肌のピーリング効果で健やかな白い素肌を生まれ変わらせることができます。
●ピーリング効果のある化粧品でケア
鮫肌は古い角質が毛穴に溜まっている状態なので、ピーリング効果のある化粧品を使って肌のピーリングを行うことも効果的です。
「でもピーリングって肌を乾燥させないの?」
と不安に思う方もいるかもしれませんが、最近ではプラセンタやヒアルロン酸などが配合されたピーリング効果と保湿効果の両方の効果を持つクリームなども販売されていて、肌の潤いをしっかり閉じ込める効果も期待できます。
お肌を柔らかくすることでポツポツやざらざらは改善されていくので、しっかり保湿を行ないながら古い角質を洗い流すようにしましょう。
一方、ピーリングをしているのに保湿をしないことこそ乾燥の原因になるので注意が必要です。
(※おススメ関連記事→ケミカルピーリングと人気のピーリング化粧品の効果ってどれくらい違うの?)
●美容整形でのケミカルピーリングやダーマローラ
鮫肌があまりにひどい場合には美容整形外科などでケミカルピーリングやダーマローラを行うことも可能です。
「ケミカルピーリング」とは、サリチル酸などの薬剤を使用して角栓を取り除き、肌の再生を促すアプローチ方法です。
ただ、毛孔性苔癬の場合には一定の効果は現れますが、定期的に通わないとまた再発する可能性があります。
「ダーマローラ」とは、髪の毛よりも細い穴を肌に開けることで肌の再生能力を高めてコラーゲンなどを産生する美容法のことです。
自分の力で肌を再生していくことを目的としており、毛孔性苔癬の場合には1か月間隔に3~5回のペースで麻酔をして20分程度の治療を行います。
その他「レーザー治療」では肌の真皮まで作用して肌の再生能力を高めるという治療方法もあります。
●皮膚科の処方薬
保険適用内の治療であれば保湿剤や尿素やサリチル酸が配合された軟膏などを処方してもらえます。
ざらざらを柔らかくして毛穴に詰まった角質を除去するサポートをしてくれますので、塗り続けることで効果が出てきます。
まとめ
鮫肌の原因と対処方法についてご紹介していきました。
命に関わる病ではありませんが、見た目の印象が気になる方は多いと思います。ですので、
- 肌の新陳代謝を活発にするビタミンを摂取
- 古い角質を取り去るケアをする
- 保湿クリームなどで乾燥から守る
- ピーリング+保湿で効果を促進
以上のような方法で鮫肌対策していきましょう。
また、鮫肌を改善するための他の方法には、
- 着心地の良い柔らかな素材の服を着る
- 良質の睡眠をしっかりととる
- 栄養バランスを気を付ける
というような改善方法がありますので、ぜひ試してみてください^^