ホワイトニングという単語を聞いた事がある人は多いと思います。
テレビCMでよく「歯はいのち」と言うセリフとともに、白い歯をアピールするものが流れていましたよね。
そこに出演している芸能人の人の歯って「異様に白いな」と感じたことありませんか。
もしかすると、その芸能人もホワイトニングをしていたかもしれません。今回はホワイトニングがどんなものかやホワイトニングのリスクについて説明していきたいと思います。
目次
ホワイトニングとは?
まず、ホワイトニングについて説明します。
ホワイトニングとは、簡単に言ってしまえば、歯を白くすることです。
歯は、骨でできているから「白くしなくても白いものでしょ」と思った人いませんか。
確かに歯は骨でできていますが、単純に骨だけで構成されているわけではありません。
歯の表面を覆っているのが、エナメル質と呼ばれるものです。
エナメル質は人の身体の中で最も硬いものといわれています。
骨単体だけではもろいのですが、このエナメル質が歯を守ってくれる役目をしています。
このエナメル質は無機物で構成されているのですが、有機物で構成されている部分が一部あります。その部分に色素が沈着し、白いはずの歯が黄ばんで見えたりします。
それをきれいにするのがホワイトニングということになります。
歯に色素沈着する原因
そもそも、エナメル質に色素が付いてしまうのはどんな理由からなのでしょうか。
原因を知り、白い歯を作る為に自分の生活を見直してみませんか。
原因としてよく挙げられる2つを紹介します。
①コーヒーや紅茶、緑茶などのポリフェノールを多く含む飲み物や食べ物をよく食べている人
②タバコをよく吸う人
この2つに当てはまる人は、ホワイトニングでいくら白い歯を作っても、すぐに黄ばんでしまう可能性があります。
歯を白くしたいとホワイトニングを考えている人は、自分の生活習慣も一緒に見直していく方が効率が良いですね。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングは、歯医者などで行う方法と自宅でセルフケアとして行う方法の2種類があります。
もちろん、歯医者で行う方が自宅で行う方より金額がかかりますが、短時間で白くできるメリットがあります。
また、歯についての心配ごとはすぐに相談できるという安心感もあります。
しかし、ホワイトニングのために歯医者に通い続けるのは金銭的や時間的にも継続が難しいというデメリットもあります。
一方でセルフホワイトニングで自宅でケアをすることもできます。
歯磨き粉を変えたり、ブラッシングの仕方を工夫するなどして毎日の生活の中で取り入れることができます。
すぐに効果は出ないため、本当に白くなっているのか実感が中々できないというデメリットもあります。
ホワイトニングって痛いの?
「ホワイトニングが痛かった」と耳にしたことがある人もいるかもしれません。その理由について説明します。
ホワイトニングが痛いと感じるのは、自宅でのケアではなく、歯医者でホワイトニングした場合です。
理由は、ホワイトニングに使う薬剤です。ホワイトニングを行う際、使用される薬剤は、過酸化水素が使われます。
これは、ケガをした時に消毒するオキシドールにも使われる薬剤でもあります。
もちろん、全く同じものではありませんが、ケガをして消毒する時、痛みを感じたことがありますよね。
歯でも同じこと起こっていると考えると分かりやすいのではないでしょうか。
高濃度の過酸化水素水が歯の小さな傷などに染み込むと痛みを感じます。
消毒した傷がずっと痛いわけではないのと同様、この痛みもだいたい24時間でおさまると言われています。
ホワイトニングの痛みが治まらない時の方法
ホワイトニングをした時の痛みは24時間でおさまると言われていますが、おさまらない場合や事前に痛みが心配な場合についての方法を2つ紹介します。
1つ目は、事前にフッ素を塗布して傷ついているエナメル質を強化する方法です。
液が染みるのは、歯の傷に液が染み込むと説明しましたが、もともと、エナメル質でしっかりと守られていっればそんなことはありません。
不安な人は、事前に申し出て、エナメル質の強化からスタートすると痛みを軽減することができます。
2つ目は、歯医者に相談することです。
自己流で色々と試すより、施術してもらった病院に相談をすれば、しっかりと対処してもらえます。
また、痛み止め等の薬も処方してもらえることもあります。
痛みが治まらない様であれば、電話で相談や再度受診すると痛みを止めることができます。
ホワイトニングは痛み以外にリスクはないの?
ホワイトニングをすることで痛みが出る可能性やその対処法については分かってもらえたかと思いますが、他にリスクが無いか心配ですよね。
ホワイトニングの他のリスクと注意点について考えていきます。
リスク1:色むらや変色が起こる。
ホワイトニングをすることで、黄ばみが目立つようになったり、歯茎が白くなったり、歯の色がムラになってしまうことがあります。
この際の注意点を、セルフケアと病院の2観点でみていきます。
まず、セルフケアに関してです。セルフケアで注意することは、自分でホワイトニング剤を購入し、試さないことです。
インターネットなどでもホワイトニング剤を購入することができます。
知識が無い状態や信用度があまりない薬剤を使うと身体にはリスクが大きくなります。
次に、病院選びで気を付けることは、ホワイトニングをする前段階としてクリーニングという処理をしてくれるかどうかです。
この処理をすることで圧倒的に色むらを防ぐことができます。
他にも歯茎に保護を施してくれるかなどがあります。
病院を選ぶ際には、実際に施術を受けたことがある人の感想などを聞くことができるとより安心感が増しますね。
リスク2:ホワイトニングをしているつもりがエナメル質を削っている。
色素沈着が起こる原因について先ほど説明したように、エナメル質に関係があります。
このリスクは主にセルフケアが中心となってくるのですが、歯磨き粉などでホワイトニングをしているつもりが、中に含まれている成分によっては、エナメル質を削っている可能性があります。
エナメル質を削ると、一瞬は色素沈着している部分が消えて白くなったように見えるかもしれませんが、その後、色素がすぐに沈着しやすくなるだけでなく、知覚過敏や歯がもろくなるといったリスクが発生します。
注意点としては、上記でも挙げたように、製造元がはっきりしないものは購入しないということです。
もし、歯医者でのホワイトニングと併用する場合は、歯医者さんにどんな歯磨き粉を使っていけば良いのか尋ねるのも良いかも知れません。
まとめ
美しくなりたいと思って始めたことが、逆に自分を傷つけてしまうことに繋がりかねないということが分かってもらえたのではないかと思います。
そうならないためにも、どの様なリスクがあり、どのようなことに注意するべきかを事前に知った上でホワイトニングを始めて欲しいと思います。
また、歯をきれいに保つためには、歯医者でのホワイトニングと自宅での歯のケアをどちらも組み合わせていくこと、毎日続けることがとても重要です。
美は1日にしてならずと言いますが、歯も同じなんですね。
コツコツと努力を積み重ねて、歯を出して大笑いしても恥ずかしくない歯を作っていきましょう。